痛いわ、痛い!

その抗議の声をものともせず

というよりも、まるで風の音のように無視されて。

ばたばたと暴れる私の手首を、細い、けれど男の手で

がっしりと掴まれ捕らえられた。

黙れ暴れんな撃ちぬくぞてめぇこの糞マネが。

優しさの欠片もない暴言が矢継ぎ早に溢れてくる唇を

悔しさと苦痛の灯った目で睨みつける。

止めて、本当に、もう痛いのよ!

そんな声もお構いなしに、多量の痛みを押し付けてくる、凶悪な悪魔。

かろうじて目尻に留まっている涙が、あと少しの苦痛でも与えられれば零れてしまいそうなのに。

ぴりぴりと身体に起こる刺激反応は激しくなる一方で。







痛い痛い痛い!!







ポロリと伝い落ちた涙は、もう止めようと思っても止められない。

深くなる痛みに顔が歪む。

耐えられないわ、こんな苦痛。

ぎゅうっとつぶった瞳の上を、悪魔の髪の毛が降り注ぐ。









ああこんなにも痛いのに。




こんなにも苦しいのに。









それは今までに無い位、甘い甘い痛みとなる。













悪魔のキスは、彼の嫌いな甘い味なのだと。


気づいた私はやっと少し、目を開けた。




















瞳に映ったその憎たらしい顔には
























苦々しげな、不愉快極まりない顔があった――――――・・・。



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            初キスヒルまもが書きたくて・・・っ!!
            ヒル魔さんのキスは甘いだけじゃないんだろうなという
            独断と偏見をこめて。