11:56。
チッと軽く舌打ちをする。
そろそろ体中の水分が蒸発するような時間で
身体が水をと悲鳴をあげやがる時間だってーのに。
あの女は出てこねぇ。
何してやがる。どういう了見だてめぇ。
何デスカ、ボクタチが水分不足で干からびてもかまわない訳デスカ?
人より短いと糞ジジィから言われる導火線に火が灯る。
寝てんじゃねぇだろうな、アノ糞糞糞女。
時計を見やる。後1分29秒デスケド、大丈夫で御座いマショウカ?
ジャコンと機関銃を鳴らし、素晴らしい天気である上空へと向ける。
さぁ、後12秒だ。
出てこれるんだろうなぁ、糞マネ。
頭の中でカウントダウンが始まる。
5
4
3
2
1
どぉんっ、と言う低く響く音がグラウンドを、学校を、この世を揺らす。
突然のことに対処できない選手たちがそこらじゅうで転げてるのも気にならない。
何で、出てこねぇんだ・よっ!
グワッと見開いた目を部室へと向けて歩き出す。
その時、あのパシリ代表が声を上げた。まだ戻らない聴覚に苦労しながら。
「ヒ、ヒ、ヒル魔、さんっ!ぼ、僕が、見てきますからっ!」
くらくらとする頭を支えながら必死に歩いてくるそいつを見て
面白くない感情とめんどくさい思いがまわった。
何で俺がわざわざかまわなきゃなんねぇんだ。
そう思いなおして、足を止め糞チビを待つ。
何とか追いついたそれを見下げて言う。
「あの糞マネに言っとけ。我侭してんじゃねぇってな。」
ギロリと視線を一度部室へ向けてから
銃を持ち直してグラウンドへ戻る。
軽い音で駆け出した小さい英雄の背を一瞥して
吐き出しそうになる甘ったるい感情を何とか飲み込んだ。
誰がてめぇなんかの心配してやるか。
ムカつく胸中を噛み殺して、未だ痺れて立てない数名の選手のところへと戻った。
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ヤキモチヒル魔氏を書きたかったんです。・・た、多分。
というか、まも姐が出てこない話だけでこんなに引っ張るつもりじゃ・・・っ!(汗
次回には部室から出してあげたいです。